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デザイン&アートディレクション 津村 修二
プレイ人数:2人〜4人
 プレイ時間:30分 対象年齢:6歳以上
2016年5月16日発売(再販 2021年2月1日)
3,000円+税 (購入はこちら

イギリスの伝統ゲーム「ルド」から派生した「ロケットゲーム」をリデザインという形でデザインを一新して作ったのがこの「T-ROCKET」です。T-ROCKETの「T」は「TSUMURA(津村)」の「T」と「TEA TIME(ティータイム)」の「T」を掛けたもの。お茶の時間にこのゲームで豊かな時間を過ごしてもらいたい、という願いを込めました。

(内容)
2人から4人まで遊べる戦略型すごろくゲームです。それぞれのスタートマスから外周を進み、自分の色の「↑」マスからゴール(LIFT OFFマス)へ続く真ん中のコースへと入り、自分の駒4個をゴールに全て到着させたプレイヤーの勝ち。

(準備)
各プレイヤーはそれぞれ自分の色を決め、その色の駒4個を四角で囲われたスタートエリアに置きます。
そのうち1個を「START」と描かれたスタートマスに配置します。

(遊び方)
・最初のプレイヤーから時計回りの順で進めます。
・ダイスを振り、出た目の数だけ自分の駒のどれか1つを選び動かします。駒は矢印の方向に進めます。(戻れません)
・スタートエリアから駒を進める時はスタートマスから進ませます。(スタートマスは数に含まれません)
・1つのマスに駒はいくつでも置けますが、自分以外の駒と同じマスに止まった場合、その駒を1つだけその色のスタート
 エリアに戻すことが出来ます。
・自分の色と同じ色のマスに止まったら、次の自分の色のマスまで移動させることが出来ます。
・自分の色と同じ色のロケットマスに止まったら、その向かい側の矢印マスまで一気に移動させることが出来ます。
・ゴールへと続く真ん中のコース(外周ではない部分)にはその色のプレイヤーしか入れません。
・ゴールにはちょうどの数でなければゴール出来ません。数が超えた場合はゴールまで進ませた後に戻ります。
・無事にゴールした(LIFT OFF=発射した)自分の駒はスタートエリア脇の円に並べます。
※ゴールさせる駒の数を減らすと短い時間で遊べます。その場合は2個をお勧めします。

(ゲームの面白さと魅力)
・ダイスを振った時、自分の4つの駒のうち、どれを動かすのが最善かを考えるところ。
・自分の駒4つをどういうふうに進ませていくか、自分なりの作戦を立て、勝利へのストーリーを描くところ。
・運によるところが大きく、小さなお子さんやゲーム慣れしてない方とも一緒に遊べるところ。
・シンプルなルールだからこそ、オリジナルのルールを作ってアレンジして楽しめるところ。

(内容物)
ゲーム盤<木製> ダイス<木製> 駒×16個(赤/青/黄/緑 各4個)<木製> 説明書 巾着袋<コットン>
盤面サイズ:縦21cm×横29.7cm×厚さ2.5mm(A4サイズほど) 総重量:200g








ゲーム盤と駒が入れられる巾着袋。




●制作秘話

「T-ROCKET」は1本の電話から生まれました。

2016年3月8日。
この日、私がゲーム会等でお世話になっている大分県日田市の文化交流館「石蕗(つわぶき)」の
梶原宜子さんから電話がありました。

「友人にロケットゲームを探している人がいるんだけど、
津村さんは売っている店を知りませんか?」と。

その時、私は売っている店どころか、ロケットゲームの存在すら知りませんでした。

ちょうど、その方が隣にいらっしゃったので電話を代わってもらい、
ロケットゲームについて色々とお聞きしました。

「小さい頃に遊んで楽しかった思い出があって、今は孫と遊びたくて探している」
「ダイヤモンドゲームなどと一緒にゲームパックとしてセット販売されていた」とのこと。

電話を切った後、ネットで随分と調べたのですが、現在はどこも製造・販売をしていないということが判明。
調べている中でロケットゲームの画像を確認することは出来たので、
私はその方のために自作のロケットゲームを作ってプレゼントすることにしました。
その方に喜んでもらいたいという一心でした。

3月11日。
日田でワークショップを一緒にやっているメンバー(高野桂子さん・小笠原萌さん)と
レトロな町並みが魅力の日田市豆田町を散策する機会がありました。


豆田町の情緒あふれる街並み

何気なく入ったまな板屋さんで偶然にもゲームの盤面にぴったりのいちょうの木材を見つけました。
「これだ!」と思いました。
日田でのご縁があって作るロケットゲーム。日田の木材で作るのは良い案だと思いました。
福岡へ戻った後、この木材に盤面をデザインしたシールを貼り付け、説明書も作って、
自作のロケットゲームは完成しました。


日田の木材で作ったロケットゲーム

3月29日。
ゲーム会開催のために「石蕗」へ行った私。
この日、梶原さんのご友人に直接会って、自作のロケットゲームをお渡しすることが出来ました。
大変感激されて、涙ぐんでおられました。とても喜んでいただけて嬉しかったです。
お世話になっている「石蕗」にもプレゼントし、早速ゲーム会でも遊びました。
このようにして「T-ROCKET」は生まれました。


文化交流館「石蕗(つわぶき)」


石蕗でロケットゲームを遊ぶ様子




●ロケットゲームの起源

「ロケットゲーム」(別名飛行機ゲーム)は日本で戦後に生まれたもので、
それはイギリスの「ルド」(ラテン語で遊ぶを意味する)からアレンジして作られました。
その「ルド」もインドの古典的なゲーム「パチーシ」(25を意味する)を
1896年にセルコー&ライター社がルールを簡略化して欧米向けに作ったものであり、
その起源は4世紀頃にまで遡ります。
サイコロの代わりに子安貝を振って遊んでいたようで、
王様が盤面に見立てた石畳の上で奴隷の女たちを駒として使って遊んでいたという驚きの記述もあります。



















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